君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


リビングでは龍心が天気予報を見ていた。

「一晩中降るらしいな〜」

テレビの中のアナウンサーは、今夜の雨の影響で明日は今日より蒸し暑くなると言っている。

「心結大変だね、こんな時に合宿なんて」

「熱中症になんなきゃいいけどな〜」

そんな会話をしながらお風呂が沸くのを待った。

それから順番にお風呂に入り、アイスを食べたりしながらまったり過ごした。

気がつくと時計の針は12時を回っていた。

「そろそろ寝るか」

龍心はそう言いながら立ち上がった。

「うん、そうだね」

もっと一緒に居たいと思ったけど、そんなこと言ってはいけないってわかっていたから、言わなかった。

リビングの電気を消して、一緒に二階へ上がった。

「じゃあ、おやすみ」

「うん、おやすみ」

名残惜しさを感じながら、あたしは部屋に入った。