君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


それから龍心とラーメンを食べに行った。

「心奈、夜雨降るって」

先にラーメンを食べ終えた龍心がケータイを見てそういった。

「えっ、マジで!?こんないい天気なのに」

「まあ、日中降らなくてよかったな」

「そうだね」

家に帰る前に降らなきゃいいけどな〜。

そう思ったあたしは、残りのラーメンを急いで食べた。

案の定、家に帰る前に降り出すことはなく、ホッとした。

「よかった〜、降り出さなくて」

「多分もうそろそろだな」

「あっ、あたしお風呂の準備してくる!」

と、あたしはお風呂場へ向かった。

すると、あたしがお風呂場に着いた頃、雨の音がした。

「ありゃ、降り出した」

結構強くなりそうだな〜とのんきに考えながら、リビングに戻った。