今気まずいのに二人きりにするとか、鬼か!

でもこれ、仲直り?するチャンスだよな…?

でもどう接すればいいかわかんねぇよ。

「…とりあえず、朝ごはん食べる?」

チラッと俺を見ながら心奈が言った。

「食べる」

「わかった。じゃあ、準備する」

そう言って心奈はキッチンに入った。

「何か手伝う」

俺もキッチンに入ったが、

「いいよ。それより龍心、顔洗ってきなよ」

と、断られた。

「おう」

俺は言われた通り洗面所に向かった。

てか…

「久しぶりに名前、呼ばれたな…」

まともに会話してなかったから、心奈の口から俺の名前を聞くのは久しぶりだ。

なんかドキッとした。

こんなんで心臓持つのかよ…。