君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


心奈side

結局、愛理に龍心としゃべると誓ったあの日から数日が経ったけど、しゃべれていない。

「はぁ〜」

「何ため息ついてんのよ?」

「幸せ逃げるよ?」

部活が終わり、後片付けをしながらため息をつくあたしにつっこむ夏澄とりこ。

「大丈夫、幸せは見つけるものだから」

「うわ、頭おかしくなった」

りこに言われたくないね。

と思いながら、ザキヤマから集合がかかったので整列した。

「えー、予定ではお盆休みを4日後からにしていたが、先生達の都合で明日からにすることにした!」

えっ?マジで!?

「「「よっしゃー!!!!!!!!!!!!!!」」」

叫び出す部員たち。

「例年より休みが長いが、各自、自主練を怠らないように!」

お盆休みがあけても練習は2、3回ぐらいしかないし、最高じゃん!

ザキヤマ、ありがとう!

なんてテンションが高かったけど、まさかあんなことが起こるなんて、この時は想像しなかった。