龍心side 「龍心先輩!啓介先輩!」 いつの間にか8月に入った。 あれから心奈とはほとんどしゃべっていない。 だって辛いじゃん? 「おー、侑希、どした?」 犬が尻尾振ってるみたいに興奮している侑希。 それを飼い主のようによしよしと撫でる啓介。 正直、侑希としゃべるのも結構辛い。 でも、変に思われないように、なるべくいつものように接しているつもりだ。 「俺、ついに心奈と付き合うことになりました!」