君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜



「と言うことで!侑希と付き合うことになりましたー!」

「「「マジで!?」」」

つぎの日、たまたま夏澄とりこと愛理と遊ぶことになっていたので、さっそく報告した。

ここは愛理の地元にあるおしゃれなカフェで、みんなでケーキセットを頼んで食べていた。

「マジで♪」

「うそー!おめでとー!」

「ありがとう♪」

「心奈の初めての彼氏は侑希か〜♪」

夏澄とりこはついにあたしに彼氏ができたと喜んでいた。

しかし、それに対照的に愛理は複雑そうな顔をしていた。

「あたし、ちょっとトイレ」

愛理がそう言った。

きっとあたしに言いたいことがあるのだろう。

「あたしも行く!」

愛理にはちゃんと言わないと。