君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


「ここ!起きなさい!」

「んー…」

「部活が昼からだからって、いつまでも寝てない!」

お母さんはそう言って、あたしのタオルケットを剥いだ。

「まだ8時半じゃん〜」

できれば部活行くまでのぎりぎりの時間まで寝ていたい…。

「りゅうもみーもとっくに起きてるわよ!
りゅうなんてもう出かけたからね!?」

「ふーん」

あれから数日が経ち、夏休みに入った。

あたしと龍心の間には、微妙な空気が流れていた。

朝あたしを起こしてくれなくなったし、学校には一緒に行くけど無言だし、部活前の自主練もなくなった。

お母さんには部活で揉めただけだからと言っておいた。