「は?」

「心奈ちゃんと侑希くんの、見ちゃったんでしょ?」

「お前も見たの?」

「うん、まあね」

どんだけ長い時間抱きしめてんだよ、侑希。

しかも二人に見られてんだぞ?

少しは用心しろよ。

「龍心さ、心奈ちゃんのこと好きでしょ?」

「は!?」

俺は勢いよく起き上がった。

なんでバレてんだよ!?

こいつ俺達が兄妹じゃないって知ってんのか!?

「でも心奈ちゃんと龍心は兄妹でしょ?」

どうやら玲菜先輩は俺が実の妹のことが好きと思っているらしい。

「お前には関係ない」

「あるよ」

玲菜は即答した。

「なんでだよ?」