｢疲れた〜、ちょっと休憩しようよ！｣

あたしがそう言うと、侑希が真剣な顔をして近付いてきた。

｢侑希…？｣

いつもと違う顔をした侑希。

どうしたの？

と聞こうとした瞬間、あたしは侑希の腕の中に収まった。

｢侑希、どうしたの？｣

抱き締められているから、侑希が今どんな表情をしているのかわからない。

｢俺さ…、心奈のこと、好きなんだ…｣

静かに彼はそう言った。

侑希があたしのこと好き…？

｢心奈にとって俺は友達かもしれねぇけど、俺にとっては友達じゃなくて、好きな人なんだよ…｣

あたしを抱き締める腕にさらに力が入る。

本気なんだってことが、痛いほど伝わってくる。

｢侑希、ごめ｢わかってる｣

あたしの声は侑希の声で遮られた。

わかってるって、何が…？