「お前、本当に大丈夫?」
2人で自主練していると、龍心がまた心配そうに聞いてきた。
自分でも、正直大丈夫じゃないかもって思っている。
さっきよりも頭痛が悪化している気がする。
でも、せっかくベンチ入りできたし、もっと上手くなりたいから、
「大丈夫!」
って、元気なフリをした。
「さっ、シュート率上げなきゃ!」
あたしはそう言ってフリースローの練習を始めた。
大丈夫って思えば大丈夫でしょ!
今日の練習は3時間だけだし、よし、いける!
と、自分に言い聞かせた。
「ホントかよ…」
納得しない龍心の心配なんか気にせず、あたしは練習に集中した。
