「集合!」
放課後の部活になった。
今日は次の新人戦のレギュラー発表。
3年生が引退してから、初めての公式戦だ。
「じゃあ、まず男子」
次々と男子の名前が呼ばれる。
そうそう、龍心はキャプテンになった。
副キャプテンは啓介先輩。
「そして、侑希」
「えっ?あっ、はい!」
「侑希すげぇ!」「頑張れよ!」
侑希は1年生ながら、ベンチ入りを果たした。
すごいな、侑希。
バスケ大好きで、本当に頑張ってるもんね。
「そして女子」
女子も名前が次々と発表されていく。
「最後に、心奈」
えっ?あたし!?
「はっ、はい!」
「心奈すごい!」「おめでとう!」
あたしを抱きしめる夏澄とりこ。
あたしも侑希と同様、ベンチ入りすることができた!
努力が認められて、すっごく嬉しい。
「ありがと〜う」
泣きそうになりながらも、心の底から笑顔になれた。
「選ばれた者は、チームの代表として恥ずかしくないよう、より一層練習に励めよ」
「はい!!!!!!!!!!」
「じゃあ、ランニング」
モヤモヤが解決してから、いいことばっかりだ。
この幸せが、ずっと続けばいいのに。