今日の部活が終わった。
結局心奈と侑希は部活に来なかった。
帰ったかと思ったけど、校舎を見るとひとつだけ電気が点いた部屋があった。
位置的に多分、心奈のクラスだろう。
「心奈たちまだやってるんだ」
「どうする?待つ?」
「俺はどっちでもいいよ〜」
啓介たちがそう言っていたが、
「俺一人で待ってるから、3人は帰りなよ。
練習疲れただろ?」
「えっ、でもそれはお前もじゃ…」
「心奈1人にするとあぶねぇだろ?
それこそ心配で体休まんねぇし(笑)」
て言うのはただの口実で、
本当は、心奈と二人になりたかった。
侑希と何かあったか知りたかったから。
二人の方がきっとすんなり話してくれるだろう。
「わかった。じゃあな」
「「お疲れさまでーす!!」」
「おう」
こうして3人は帰って行った。
それからしばらくして、教室の電気も消えて、心奈と侑希が俺のところに来た。
侑希はいつも通りだけど、心奈は何か考えているのか、ぼーとしている。
やっぱ侑希と何かあったのか?