「・・・どうして ここに」


「鈴乃ちゃんから・・・聞いて」


鈴乃のバカ


でも まだ少しなんだよね?


全部じゃ・・・ないんだよね?


私は 裕の方を向いた


「・・・裕?」


「うん・・・」


ドキン


ずっと・・・信じてた


ずっと・・・想ってた


涙が 溢れて来た


「・・・ごめんなさい」


「藍実のせいじゃない・・・


まだ 少しだけど


必ず全部 思い出すから」


そう言って 裕は


私の涙を 指で拭った


ザザーン・・・


私と裕は 砂浜に座った


裕に 後ろから抱き締められて


ドキドキする・・・


「・・・このまま 時間が


止まればいいのに」


「うん・・・」


そうすれば ずっと


このままでいられるのに