しばらくすると　頭痛は


治まっていた


「はあ・・・」


気持ちが揺らいでしまう


俺は　スマホを出して


電話をかけた


相手は・・・翔


同じ中学なら　藍実ちゃんの事も


知っている


そう　思った


『もしもし？』


「・・・翔か？」


『裕か・・・　どした？


珍しいじゃん


電話かけてくるなんてさ』


「お前に・・・聞きたい事があるんだ」


言ってもいいのか・・・


よくないのか


正直　悩んでいた


でも　俺は知りたかったんだ


本当の事を・・・


『・・・なんだよ？』


「中学の時の事なんだけど・・・」


翔は　一瞬ためらっているような


そんな気がした