考えてやれなんて・・・


意味わかんないよな?


でも どうして


そんな事言ったのか


わからなかった


「・・・遥人?」


声のする方を見ると


藍実が立っていた


「藍実・・・どした?」


「授業 始まるから」


もう そんな時間か・・・


「ありがとな?」


そう言って 俺は


藍実に近付いた


これ以上 不安にさせたくない


「行くか?」


「・・・うん」


俺は 藍実と教室に戻るため


廊下を歩いた


「・・・あのさ」


「何?」


俺は 何を言おうと


しているんだろう?


「沢村の事・・・ 好きか?」


「・・・何言ってるの?


私の彼氏は 遥人だよ?」


藍実は 少し笑いながら


そう言って俺を見た