なんだろう?


「あの・・・」


「ちょっとさ・・・一緒に


付き合って欲しいんだ」


ドキン


「・・・どこへ?」


一瞬 期待してしまった


でも すぐにその期待は


消えてしまった


「もうすぐさ・・・美咲と


付き合った記念日なんだ


それで女の子って


どういうのが好きなのか


俺・・・わかんないから」


ドクン


どうして そんな事聞くの?


「・・・ごめんなさい


そういうの・・・私もよく


わからない」


俯きながら そう言った


これ以上 聞きたくなかった


「・・・そっか」


裕は 少し悲しそうな顔をしていた


ドクン


「・・・あの 沢村君


美咲さんって・・・彼女だよね?」


何 言ってるの?


私のバカ・・・


「ああ・・・うん


俺 中学の時 入院しててさ


美咲とはそこで会ったんだ」


知ってる・・・


「・・・そう」


「でも・・・何か大切な事


忘れてる気がして」


ドキン


それって・・・私の事?


裕は 私の事を


忘れた訳じゃ・・・ない?