・・・数日後


私は 廊下で鈴乃と話をしていた


「・・・裕君 ちょっと酷くない?


なんで藍実の事 まだ思い出さないの?」


そう言いながら 鈴乃は少し


怒っていた


「いいよ・・・ もう」


そう もういいの


だって これ以上


裕の事を好きになれば


なるほど 心が痛くなる・・・


「・・・でも 藍実」


「私には 遥人が居るから・・・


今の私の彼は 遥人だから」


まるで 無理して裕の事を


忘れるようにしているのが


自分でもわかった


あれから 2年・・・


裕には 美咲さんっていう


彼女が居る


私には・・・遥人が居る


これで いいのかよくないのか


わからないけど


でも 裕にとって私は


単なるクラスメートだから