結局 屋上に向かった


さすがに・・・誰も居ない


でも 誰も居ない方が


よかった


ストン


「・・・バカみたい」


座り込んで 涙が頬を伝った


「・・・藍実ちゃん?」


ドキン


振り返ると 裕が立っていた


なんで ここに・・・?


すると裕は 私の前にしゃがんだ


「どうかした?」


私は 裕に寄りかかった


「・・・そばに居て


少しでいいから」


自分でも どうして


こんな事をしているのか


わからなかった


ぎゅ


「・・・わかった 藍実ちゃんが


落ち着くまでそばに居るから」


そう言いながら 裕は


私を抱き締めた