・・・次の日・教室


遥人は 何度も私に謝っていた


「本当にごめん・・・」


「もういいよ 気にしてないから」


少し・・・怖かった


裕にも 心配かけちゃったかな?


昨日 変な事言っちゃったから


どうしてあんな事言ったのか


わからない・・・


「あ! 永原君だ!」


近くに居た女子が


そう言っているのが聞こえた


「カッコイイよねー! でも


岸本さんと付き合ってるんだよね?」


「たいして可愛くないのに・・・」


ズキン


可愛くない・・・か


わざと聞こえるように 


言っているのかな?


「気にするなよ?」


「・・・うん」


遥人は そう言うけど・・・


私は そこまで強くないの


だから・・・気付いて欲しかった


本当は 弱いって


「・・・私 次サボるね?」


「大丈夫か?」


「うん・・・」


私は 少し笑って


遥人の横を通った


廊下を歩いて どこに向かって


いるのかわからなかった