【鈴乃】


相手は 幼なじみで友達の


佐伯 鈴乃(さえき すずの)だった


「もしもし?」


『藍実!? 大変なの・・・


裕君が・・・事故に遭ったって』


ドクン


事故? 誰が?


私の頭の中は 真っ白だった


『中央総合病院に運ばれたって・・・


私 今向かってるから』


中央総合病院って・・・ここから


近いじゃん


私は 走って病院に向かった


しばらくすると 病院に着いた


受付で 裕の病室を聞いて


再び走り出した


「藍実?」


声のする方を見ると


鈴乃が立っていた


「・・・鈴乃 何があったの?」


「落ち着いて? 裕君


大丈夫だって・・・」


その言葉に 私は安心した


ガラ


私と鈴乃は 病室に入った