「・・・欲しいの?」


「あ・・・ううん


可愛いなって思っただけ」


すると 翔君はクレーンゲームの台に


100円を入れていた


「え?」


「少し集中するから 話しかけないで」


翔君は 真剣な顔をしながら


クレーンゲームをしていた


「あ・・・」


1発で キーホルダーを取ってしまった


「・・・うそ」


「はい あげる


欲しかったんだろ?」


翔君の手には くまのぬいぐるみの


キーホルダーがあった


「・・・ありがとう


上手だね」


「昔からこういうの


得意なんだ・・・」


私は キーホルダーを受け取った


翔君は 私と居て


楽しいのかな?


ふと そんな事を思ってしまう