もしかしたら 鈴乃ちゃんは


何か知っているのかもしれない


ガタ


藍実ちゃんが自分の席に座った


声・・・かけるべきかな?


でも まだ泣いてる感じがした


「なあ」


声をかけられた方を見ると


永原が立っていた


「ちょっと・・・いいか?」


俺は 席を立って


永原の後ろを歩く


教室を出て 廊下に出た


「あのさ 藍実をこれ以上


傷付けるのやめてくれない?」


「え?」


どういう・・・意味か


わからなかった


俺が 藍実ちゃんを


傷付けてるっていうのか?


「どういう意味だよ?」


「・・・自分がよく知ってるだろ?」


そう言いながら 永原は


教室に戻った


なんなんだよ・・・


俺が・・・よく知ってるって