『あの噂って・・・


俺が藍実ちゃんを


好きだってやつ?』


翔は そう言いながら


笑っていた


『何がおかしいんだよ?』


『悪い・・・でも


藍実ちゃんの事 好きなのは


お前だろ? 俺は友達として


藍実ちゃんが好きだけど』


それは・・・そうだけど


『・・・翔 俺さ


あまり自信ないんだよ』 


当時 俺は翔に


藍実の事を 相談していた


クラスは違ったけど


たまに目が合ったり


廊下ですれ違ったり・・・


気が付けば 藍実を


目で追っていた


だけど いつの間にか


噂は なくなっていた