少し早歩きで 近くの公園に向かう


着くと 翔君がバスケをしていた


「藍実ちゃん!」


私に気付いた翔君は


ボールを持って やって来た


「ごめん・・・帰って来た


ばかりだった?」


「・・・気にしないで


あの 話って?」


翔君は 近くのベンチに座る


「・・・あれから 裕とはどう?」


ドキン


「どう?って言われても・・・」


「俺ね ずっと心配してたんだよ?


また藍実ちゃんが 落ち込んでたらって・・・」


それは わかってる


私は 翔君の隣に座った


「・・・よく わからないの


裕とは 別れた訳じゃないし」


そう 別れた訳じゃない・・・