裕を忘れるように 遥人と


付き合って・・・


もう 訳がわからなくなっていた


「・・・だけど 私を忘れても


裕は 笑ってた


私は裕が幸せなら・・・


忘れたままでもいいって思った」


「・・・藍実」


本当に 今更だけど


いつの間にか 心がすごく


悲しい感じになった


ぽっかり穴が開いたような


そんな感覚だった


「・・・中学の時


海の近くの教会で 結婚式ごっこ


したの覚えてる?」


「ああ・・・大人になったら


結婚しようって約束したよな?」


「・・・よく 覚えてたね」


あの時は・・・ずっと


裕と一緒に居るって約束した


でも まさかこんな事に


なるなんて 思いもしなかった