1番ずるいのは 私かもしれない


裕への想いは 少しずつ


溢れそうになっていた


でも・・・私にとって


裕が私を忘れていた


2年間は ものすごく


悲しくて 傷付いた・・・


「俺は・・・忘れていた時


たまに夢を見てたんだ


深い霧の中で 誰かが


俺を呼ぶ声が聞こえて」


ドクン


裕は 少し悲しい顔をしていた


なんで・・・そんな顔をするの?


「どうかしてるって思うよな?


でも・・・俺さ


ずっと藍実の事 想ってたんだよな?」


「・・・」


「俺は・・・藍実が好きだ」


ドキン


すると 裕は私の頭に


手を置いて撫でた


「答えは・・・今じゃなくていいよ」


そう言って 裕は笑っていた