ちょっと・・・ビックリした


「俺さ 心配だったんだ・・・


さっき二股がどうこうって


話が聞こえたんだけど」


翔君のその言葉に


足が止まった


「無理に話さなくても


いいよ・・・


俺は 藍実ちゃんの


味方だから」


「・・・」


手が震えているのがわかった


私は・・・どうすればいいの?


結果的に 遥人を裏切って


裕を悲しませた


「私には・・・誰かを


好きになる資格がないの」


「藍実ちゃん?」


これ以上・・・翔君に


迷惑はかけたくないから


「どうしたの? 何か・・・あった?」


ガシ


腕を掴まれた


だけど 振り返る事が出来ない