だけど・・・やっぱり


私は遥人の番号とIDを


消せなかった


未練がましいかな?


でも 他に方法が思い付かなかった


仮に消しても・・・


思い出までは消せない


「う・・・ふぅ・・・」


涙が止まってくれない


手の甲で何度も


涙を拭う


泣きたくないのに・・・


自分が・・・嫌になる


「藍実?」


ドキン


振り返らなくても 誰だかわかった


「・・・やっぱり泣いてる


言っただろ?


悲しい時は 頼れって」


ぎゅ


そう言いながら 裕は


私を後ろから抱き締めた


何回目だろう?


「・・・裕」


「俺は・・・藍実が好きだよ


何があっても 絶対に


離れないから」


ドキン


裕の気持ちは わかっていた