・・・数日後


今にも雨が降りそうな曇り空


私は 教室の自分の席に


座って頬杖を突いていた


「藍実」


声をかけられた方を見ると


遥人が立っていた


なんか・・・少し


悲しい顔をしている


「どうかしたの?」


「・・・ちょっといいか?」


そう言って 私と遥人は


教室を出た


人気のない階段の踊り場に着いた


「・・・遥人?」


「ごめん・・・藍実


別れて欲しい」


ドクン


今・・・なんて?


頭の中が少しだけ


混乱していた


「え? あの・・・なんで?」


「・・・元カノと


より戻す事にしたんだ」


元カノって・・・


前に言ってた彩香って子?


「・・・そう」


自分でも怖いぐらい


冷静だった