それから駅に向かい


電車に乗って戻って来た


私・・・翔君と


キスしちゃったんだよね?


「・・・ん? 藍実ちゃん?」


「え?」


「大丈夫? なんか


考えてた?」


翔君は 心配そうな顔を


しながら聞いて来た


鞄の紐を握る手に


力が入る


「・・・さっきのキス


どういう意味なの?」


声が少し震えていた


なんだか責めているみたいな


言い方かな?


「あれは・・・可愛かったから


でも 言い訳に聞こえるよな?」


「・・・」


ふと 胸元にある指輪が


目に入った


裕からもらって


プロポーズされた


嬉しかった・・・はずなのに


どうしても 悲しくなる