もし そうなら・・・


「泣かないで・・・


藍実ちゃんが泣いたら


俺が悲しいよ」


そう言いながら 翔君は


指で涙を拭った


「ちが・・・うの


私のせいで・・・翔君が」


その時 唇に柔らかい


感触が当たった


目の前には 翔君の顔がある


え? これって・・・


翔君は 私から離れる


「いきなり・・・ごめん


藍実ちゃんが可愛かったから


その・・・つい」


「・・・」


一瞬 何が起こったのか


わからなかった


夢じゃない・・・よね?


ゴロゴロ・・・


近くから雷の音が聞こえた


「近いな・・・」


「・・・そうだね」


手が震えているのがわかった