しばらくすると 裕は電話を終えた


もう終わったのか・・・


「・・・俺 行くから」


「そんなに 藤川さんが


大事かよ?」


本当は こんな事言いたい訳じゃない


だけど 藍実ちゃんの事を


考えて欲しかった


「・・・」


「お前がお人好しってのは


知ってたけど


まさか ここまでとはな・・・」


裕は 困っている人を


放っておけないぐらいの


お人好しだった


「俺は 藍実の事は


ちゃんと考えてるから・・・」


そう言いながら 裕は


俺を軽く睨み走り去った


考えてるか・・・


「はぁ・・・どこまで


バカなんだよ」


そう呟きながら ふと空を見た


中1の時 クラスで席が


隣の女子が声をかけて来た


『私・・・岸本藍実です』


彼女の印象は 少し緊張していて


真面目な子 そんな感じだった