町全体が見渡せて


少し涼しい風が吹いていた


「・・・落ち着いた?」


「え?」


神坂君は 近くのベンチに座った


「ここね たまにしか来ないんだ・・・


嫌な事があると 必ずここに来る」


「・・・へえ いい所だね」


「話せる?」


私は さっきの事を


神坂君に話していた


「そっか・・・ 裕がそんな事を」


「うん でも・・・


私は 裕の事 好きって想う事が


出来なくなってて


なんか・・・よくわかんなく


なってきちゃって」


なんか 色々あって


少し疲れちゃったかな?


「・・・中学の時さ


ちょっとした噂あったの知ってる?


俺が 藍実ちゃんの事


好きだって」


「・・・うん」


神坂君は 中学の時から


裕と同じで人気があった


「・・・俺さ 今でも


藍実ちゃんが好きなんだ」


「え?」


突然の神坂君の告白で


驚いてしまい


目を見開いてしまった


「裕が 忘れちゃった時


チャンスだって思った


高校に入ったら 告ろうと思ったんだ


でも・・・彼氏が居るって聞いて


軽くショック受けた」


「・・・」


神坂君は 私を見た


「返事はいらないから・・・


俺の気持ち 知って欲しかっただけだから」


ドクン


私は こうやって人を


悲しませたり 傷付けてしまうの?