気にするなって言っても


気にするよな?


「・・・私 平気だよ?」


どこが平気なんだよ?


今にも 泣きそうな顔してんじゃん


「そういうのさ・・・


本人の聞こえない所で言えよ?」


声のする方を見ると


沢村が立っていた


「・・・沢村君」


「お前等さ 恥ずかしくないの?


そうやって 陰口言ってさ・・・」


「別に そんなんじゃ」


「・・・裕 もういいよ!」


ドクン


藍実は 叫ぶようにそう言った


女子達は 走ってどこかに行った


「遥人・・・ 先に教室行ってて?」


「・・・わかった」


俺は 沢村を軽く睨んで


教室に向かった