ドクン


ほんの少しだけ 心が痛い


「本当に・・・ごめんなさい」


「気にするなよ? 藍実の事


わかってるから」


「・・・うん」


わかってる・・・


それは どれくらい?


私の事 どれくらいわかってる?


なんて事 聞きたくなかった


でも・・・不安だった


「・・・どうして そんな事言うの?」


「え?」


「私の事 わかってるなんて・・・


何も知らないくせに


そんな事 言わないでよ」


思ってもいない事を言ってしまった


遥人は 何も悪くないのに・・・


「・・・藍実?」


「ごめん・・・ 少し1人にして」


そう言って 廊下を歩いた