陸の言葉に
雫も笑みが零れる。

ゆっくりと空を見上げた。
雲一つない真っ青な空。


………そうだよね。

きっとあたし達を見守ってくれてる。


「雫…、俺幸せだよ」

「ふふ、突然どうしたの?」

「雫と居れて、幸せ」



陸と雫の左手薬指には、

あの時陸に貰った
ルビーを埋め込まれた指輪が輝いていて。


風で雫の首もとの
ネックレスが揺れた…



陸が双子の目を盗んで

ゆっくりと雫に近づく。


そして、


陸と雫の影が重なった。



「!?///」

「さ、行こうか」

「陸!//光たちの前で何するの」

「大丈夫、見てないよ」

「もうっ//」



目の前で走り回る双子。

雫が陸の肩をペシッと叩いた。