月日が経つのは早くて。

長いようで短い夏休みが
終わって、

今日から2学期。


ふふ、と上機嫌の雫に
穂乃華が目を細めた。

この夏休み中に
何かあったな、と予想。


「機嫌いいね?」


すかさず雫に問い詰めた。



「え、ななな何で?」

「何その動揺。嬉しいことでもあったの?気になるんだけど」



みるみるうちに
真っ赤になる雫に、

穂乃華がニヤリ。



「とうとうヤッたか」

「ヤッ!?//ち、違うよ!」

「え、違うの?」

「き、キスしただけ…だもん」



小声で恥ずかしそうに
話す雫を見て、

穂乃華が目をパチクリ。


ん?キスしただけで、
その反応なの…?