【泥田直人side】


目を覚ますと、見えたのは白い天井。

あの後大勢の男に殴られて、蹴られて。


花梨に抱きしめられたところで俺の記憶は終わっている。




「花梨…っ!」


俺は勢いよく飛び起きた。

しかし、体には激痛が走りすぐに横になる。



「ってぇ…」


「…直人さん。急に動いたら体に毒ですよ」


「…愁!?」


「そんなに驚くこともないでしょう。同じ職場の人間なんですから」


「教えてくれ愁。俺はどういう経緯でここにいる。花梨はどうした」


「まずは自分の体を心配してくださいよ」


「うるせぇ!花梨はどこだ!!!」





あのクソ親父。


花梨に何かあったら許さない。