『くるみ、心変わりなんて
ぜってぇさせねぇから。』




なんて言うから。



心変わりなんて
するわけないじゃん。



むしろ、私が心配だよ。



神楽かっこいいし、女子に
モテるから。他の子見ちゃわないかな
っていっつも思ってるんだから。





「上等だよ。私もその言葉
そっくりそのまんま神楽に言うよ。」



「はは。心変わりなんかしねぇし。
俺、ずっとくるみ好きだから。」





そういう事もさらっと
言えちゃうのってすごいと思う。



そういう素直な所も
私、好きだよ。







「くるみ。大好きだよ。」


「うん。私も大大大好きだよ。」







あぁ、この気持ち。

ずっと大切にしていきたい。




これからも、こうして
“愛”を分かち合っていくんだろうな。





明日、学校で千代に報告しよっと。






神楽が私に口づけをする。


“好き”って気持ちが


“愛”って気持ちが



たくさん伝わってくる。





「神楽、絶対に離さないから。」


「あたりめぇだ。ばか。」





意地悪く笑いながら、

今度は、私を抱き締めてきた。

















「「好き。大好き。」」




私と神楽の声が1つになった。









【妖恋愛】―END―