神楽がしゃがんで
私よりも目線が低くなる。
整った顔が、至近距離に…。
心臓バクバクだよ…!!
えぇい!!
やってしまえ!!
さっさとやってしまえ!
「くるみ、なんでしゃがませ…?!」
私は、しゃがんだ神楽の
唇にキスを落とした。
大好きって、愛って気持ち…届いて…!
一瞬神楽は驚いた顔をしたけれど、
だけど、すぐ応えてくれて。
私の思い、ちゃんと届いてる…。
嬉しい。
神楽の思いもちゃんと伝わってくるよ。
“好き”って気持ちが。
伝わってくるよ。
キスをし終わると、少しだけ
寂しい気持ちになった。
名残惜しい…と言うか…。
とにかく。
神楽のお父さんを見てみる。
大丈夫だよね…。
認めてくれるよね…?
合格もらえるよね…?
き、緊張する…。
神楽のお父さんは、
……満面の笑みだった。
「合格だ。」
合格…。
認めて、貰えた?
やった…。
認めてくれた…!
よかった…。
「今日のくるみは積極的だな?
夜の方も楽しみにしとくぜ?」
わざとらしく、意地悪な笑みで
意地悪なことを言ってきた神楽。
私は悔しくて、
「私も楽しみにしときますーだ!!」
言い返してやった。
…?
いや。おい。
待てよ、私。
私もってなんだ?
神楽がニヤニヤしてる。
しまったぁぁぁ!!!!
やってしまった!
完璧やらかした。
もういいや…。
もういいもん…。
なんかあったら、神楽のお母さん
に泣いてすがるもん…。
てか、さっきから
視線が……。
横を向くと、龍雅くんと
夏津くんと恋くんからの視線…。
すると、神楽が私の肩を抱き寄せて、
「あいつら、まだわかんねぇんだな。」
と、耳もとでそう囁いてきた。
「おい。恋、龍雅、夏津知ってたか?
互いの中に“愛”があるともらえる
パワーも全然ちげぇんだぜ?
あと、さっきの俺ら見て愛のパワー、
受信してただろ。やめろ。
てめぇらも恋してみたら分かるぜ?
ぜってぇにな。」
神楽がそう言った瞬間、
三人が声を揃えて、言った。
「「俺らに、人間の女の子
紹介してくんね?」」
「はぁ?」
「あっ!ついでに俺も。」と
神楽のお父さん。
けど、
「お父さんには、この私が
いますよね?お分かり?ふふ。
家に入ったら、たっぷりと、
締め上げて差し上げますからね?
いいですね?」
「ひっ!…はい…すいません。」
優しく微笑みながら、
あぁ言う事を言われると
よけいに怖いよね…。
神楽のお父さん真っ青…。
お気の毒に…。
「さてと。そろそろお家に
入りましょうか。くるみちゃん?
上がっていきなさいな。」
「あ、はい。お言葉に甘えて。
そうさせていただきます。」
神楽のお母さんにそう言われ、
私もお家に上がることになりました。



