妖恋愛



「神楽っ!?来てるのっ!?」



急ぎ足でこちらにやって来る
とても綺麗な女の人が。




この人…。
すごく若くて綺麗。


透き通るような白い肌。
目が綺麗な青色なのが神楽と同じ。


薄くお化粧をしていて、

長身で細身。



完璧な容姿だった。




どこか、神楽に似ているような…?



まさかとは思うけど、
お母さんじゃないよね…?




「あ。母さん。」





えぇ?!

お母さん…?!






次には、神楽のお母さんに続いて、
二人、男の人が出てきた。





「「お。神楽っ!久しぶりだな!」」




ニカッと同じタイミングで、
二人の男の人は笑った。


声も綺麗に揃ってるし。



双子かっ!!




「おぉ、夏津、恋。」




この人たちは神楽の兄弟か…。





この家族。皆美男美女だな…。






しかーし…!!



一言言わせてもらう!!




皆、美男美女だが!!


だが!!



神楽の方が中で一番格好いい!!



いや。
これ本当だからね?





「あ。神楽何?この子猫ちゃん。
俺もらっていい?」



え…?


急に、そう言ってきた、
神楽の兄弟の一人が
私の腕を掴んできた。





「うわー。超かわい!本当子猫!
背もちっちぇー!!」




随分と、子犬みたく笑うんだな。


この人、なんか可愛いかも。




私がクスリと笑うと、




「神楽っ!笑ったよ!可愛い…。」


「あ?てめぇ調子のってんの?
何俺の許可なしにくるみに
触ってんの?やめれくれる?

俺、そーゆー目的でくるみ
連れてきたんじゃねぇかんな?

今日は、てめぇらに報告
があって来たんだよ。」





わ…。
神楽ご機嫌斜め…。


ちょっと可愛いかも。





「くるみ。まずは紹介するわ。
さっき、一番最初にくるみに
手ぇ出したのが、龍雅(りゅうが)。」




「はぁ?!抱き締めただけだろ?!」




龍雅くん。
必死になってる。
面白い。





「そんで、次にセクハラ行為してきた
エロ親父が俺の親父。くそじじぃ
とでも呼んでくれ。」




「母さん…。俺、悲しい…。」





神楽のお父さん、かわいそ…。
別に抱き締められただけだし…。
身長聞かれただけだし…。


でも、ちょっとノリがね…。あはは。




「次。この女の人は、まぁだいたい
分かると思うけど俺の母さん。」



「よろしくね。くるみちゃん。」




わ…。
一気に華やかになった。


和むな…。

ほんと綺麗な人…。






「えーっと、次に、さっき
くるみの腕を掴んできた奴は、
恋(れん)。末っ子。


んで、最後、二番目兄、夏津(なつ)。」





「くるみちゃんって言うんだ!
よろしくね!!」



「よろしく。」







なんか、面白い家族、だな…。

笑いが絶えない気がする。




あ…。私もご挨拶を…。





「あ…。えと、藍沢くるみです。

神楽のお父さん、お母さん、
龍雅くんに夏津くん。恋くんも。

よろしくお願いします。」





笑顔で挨拶すると、

まわりが一気に静かになった。





え…?


えっ!!



なんかしらけた!



え…しらけちゃった!!





と、思ったら、






「ヤバ。俺、ちょっとまずいかも。
あの笑顔で君づけはやべぇ。
龍雅くんだって。…龍雅くん。」



「俺、今めっちゃ食べたい気分。
何この可愛い子猫ちゃん…。
夏津“くん”とか初めて言われた。
俺のもんにしていいかな…。」



「くるみちゃんって素直で
いい子そう…!!
ねね!今日さ!俺と寝よーよ!ね?」



「母さん…。あの子は何て可愛い
んだ…。泣けてくるよ。お父さんと
言われたよ。嬉しすぎるぞ。母さん。」




「ハイハイ。泣き止んで下さいな。

くるみちゃん。あなた心が綺麗な人ね。

神楽。本当は何が言いたいの?
さっさと言わないと、あの子たちに
くるみちゃんとられるわよ?」






あ。
なんか凄いことになってる。




「分かってるよ。今言う。」





神楽。


…何が言いたいんだろう?





「くるみはな…、」





私…?











「くるみは、俺の彼女だ。」