別に、神楽と話したって
別にいいじゃん。



なんでダメなの？



なんでよ…。




優太は神楽のことが
それほど嫌いなの？





「くるみー。一緒に帰ろーぜ。」




あの日から、私は、こうして
優太と一緒に帰っている。



まるで、操られたように。




「うん…いいよ。」




毎回、一緒に帰ること
を承知する私。



なんでか、分からないけど、
一緒に帰らなければ、
私も……神楽も危うくなると
思ったから。




こうして、優太に
従うしかない。




その一方で、
私と神楽の心は今まで以上に
離れてしまうこと。





……まさか、優太は
それを狙って？