鎌掛けると、慌てたように謝った。


自室へ着くとようやく下ろしてもらって。

「ふぅ。」

「そんなに嫌だったのかよ。」

「いいえ。」

「萌乃は皆のお姫様だね。」

からかう様に美奈架が言ってきた。

「そんなことないよ!」

「びっくりしてるんですかぁ?いつもと口調が違いますよぉ?」

「してないしてない。」



疑わしいように見る陽菜莉は少し腹黒だ。

まぁ、皆腹黒いんだけど。

皆ソファーに座ると、

「今日の人結局誰だったんだろうな。」

「赤メッシュの人?」

「あぁ。」

「暴走族にしては優しかったよね。」


「そうですねぇ。」

皆私が持っている猫のぬいぐるみに目を向けた。