あの人有名人だったの?
「あの人ってさ、紅龍の暴走族だよね。」
「そーそっ。カッコいいんだけど怖いのもあるから近寄れないんだよね。」
私たちを囲んでいる子達が言っていた。
私そんな人にぶつかったの?!
「ねぇ隼人、私ヤバイ人にぶつかったの?」
「一応そうみたいだな、そのんあ奴とは思いがたかったけどな。」
だいぶ赤メッシュの人に気が向いているうちに逃げた。
「後ろでさっさと行け。」って叫んでたのが聞こえた。
キララモールから出たところで止まり、いきを整えた。
「疲れたですぅ。」
「萌乃。あの人?ぶつかったのって。」
「うん。」
「優しいね。」
「大丈夫かな。」
車がロータリーに入ってそれに乗り込んだ頃。
「お、お前ら逃げれたな!じゃーな気をつけろよ。」
私は車から降りて
「最初から最後まで本当に申し訳ありません。」
「気にすんなよ。萌にゃさん。」
「はい。またどこかで。ごきげんよう。」


