忙しくて悲しくてドキドキな恋



中に入ると、平日にしては人が多いぐらいだった。

「こりゃぁ、、バレルのも時間の問題だな。」

「じゃあ、なるべく早く廻りますか!」

「ちょっと~早いですぅ。」

「ちょっと!早いってば~。」

美奈架のテンションが高くて、私は1番最後となっていた。

少しといわずのドジな私は、ちっちゃいこにぶつかり掛けてバランスを崩した。


「キャッ。」

「おいコラ。ドジなのか親切なのか知らねぇが気をつけろ。」

私が倒れた先は、赤メッシュが綺麗な茶髪に流れている。隼人と同じイケメン分類の人。ただ、凄く厳つくて少しと言うか


「珍しい人だな。」

「おい、誰が珍しい人だよ。つか、いつまでこの体制なんだよ。お前軽すぎ餓死するぞ。」

「失礼ですね。助けてもらったことには感謝いたしますが、人の事情も知らずに言わないでもらえますか。」

少しムッとした口調でそう言い放った。