忙しくて悲しくてドキドキな恋



ロータリーに着くと普通車の8人乗りの車が止まっていた。

隼人が後方のスライドドアを開けるとそこには、美奈架と陽菜莉が乗っていた。

「萌乃~今日はたくさん遊ぼうね。」

元気がいい美奈架は、カーキのショウパンに七部袖の私と色違いの黒の花柄チュニック、靴は茶色のニーハイブーツ、帽子と眼鏡はお揃い(ベージュ)。

美奈架の家は私の家がデザインした服を生産する所。

杉琉財閥~スギリュウ~の令嬢でもある。

「萌乃ちゃん良く似合ってるよ。」

ふんわりした雰囲気の子は陽菜莉、私と色違いのピンクのワンピース、白いパンプス、白の帽子。

牧重 陽菜莉~マキシゲ ヒナリ~
SSのニックネーム「陽菜りん」
ミルクブラウンで天パー
牧重財閥で、本屋を経営している。


美奈架はともかく、陽菜莉は中学生のときパーティーで会った。



「二人とも偶然?」

「いや、普通考えられないでしょ。隼人に聞いたんだよ。」

「そうだよね。こんな偶然合ったら凄いよね。」

皆お揃いの格好双子コーデならぬ、三つ子コーデだよ。

「隼人も相変わらずカッコいいです。」

「ありがとうな。」