忙しくて悲しくてドキドキな恋


「気に入って下さって光栄です。」

「ばぁや脱ぐ!汚したりしたくないもの。」

「分かりました。隼人こっち見るんじゃないよ。」

「あぁ。」

私はさっきの服にまた着替えてソファーに腰掛けた。

「では。ばぁやはこれで。」

「えぇ。どうもありがとう。」

「勿論のことでございますよ。」

そう言ってばぁやは出て行った。


「隼人、私ね…」

PLLLLL  PLLLLL


電話が鳴った。


「はい。愛桜財閥のお嬢様の執事の綾瀬です。」

「アハハハ。相変わらずの電話の出方ね。」

「美奈架か。どうした?」

「早いけど言って良いかな~って、あ、後4人でキララモール行かないかな~って思ってさ。」

「それも良いな。帽子と眼鏡忘れるなよ。」

「了解で~す。」

「あ、マネージャーも忘れないで下さいね。」

「陽菜莉もいるのか。」

「はい。後5分ほどで着きます。」