少し強引に隼人を部屋から出した。 「着替えてなかったら、今日はもう2階に来ちゃダメだからね。」 「それはきついですね。」 その言葉を聞いて、私はドアを閉めた。 ドアの向こうで少し苦笑している隼人が、 「はぁ…参ったな。」 と言って、走っていく足音を聞いて。 「クスクス。」 と私は笑った。 4時までが待ち遠しいな。 ソファーに座ると同時に、部屋のノックがされた。 「ばぁやです。明日の会見のドレスを持って参りました。」 「ばぁやありがとう。入ってどうぞ。」 「失礼いたします。」