忙しくて悲しくてドキドキな恋



皺がよっている目を窄めて

「アルバムを見てらっしゃったのですか。通りで隼人が見つからないはずで。」

「それは、ごめんなさい。」

「いえいえ、隼人連れて来なさい。」

「ばぁや、わざわざありがとうございました。」

「これは私の仕事でもあるが忘れるでないといつも言っておる。」

「はい。」

ばぁやは笑い「失礼しましたね。」と言いながら去っていった。


「じゃあ萌乃様行きましょう。」

隼人も後に続くようにドアを開けた。


廊下に侍女たちがちらほらいた。