忙しくて悲しくてドキドキな恋



一時的に隼人には部屋を出てもらって着替えた。

「萌乃様よくお似合いです。」

今日選んだのは今度新作発売の白がベースのピンクと黄緑の花柄チュニック。

七部袖で春夏に着やすいアイテム。

「では、時間に余裕がないのでお見送りが終了してからでも宜しいですか?」

「えぇ。」

私は黒のニーハイソックスを履いてケータイ、財布を入れた鞄を渡して


こげ茶のショートブーツを履いて、廊下に出た。

玄関のエントラスに出ると、いつも同様侍女や執事たちが頭を下げていた。